「ええ。リナにも伝えておくわね」

やや浮世離れした陽子は、てっきりリナは華々しく表彰されるのかと思いきや、特にそんな話はないという。

単に、警察で延々と足どめを喰らっただけだ。

それでも、陽子としては娘のことが誇らしい。

勿論、青山もリナのことは誇らしいが、今回ばかりは素直に喜べずに居る…。

世の中、皮肉なものだ。