「だって、園田くんの希望も…」

そう言うと、園田は軽く笑って、

「正直、俺は式そのものには拘りないからさ。女の子にとっては、式に色々と夢はあるだろうから、任せるよ」

「でも…」

「いいよ。俺は結婚相手にはめちゃくちゃ拘ったから、式はリナ好みにしたらいい」

そんなことをサラリと言われ、ほんのり頬を染めるリナ。

「嬉しいけど、園田くんの学校の先生たち、いいの?先生方って、やっぱり披露宴でスピーチしたいとか、そういうのは…」

園田は吹き出して、

「他の教員たちのために結婚するんじゃないんだから。校長の長話なら、学校の式典の度に聞かされてるし、自分の結婚式でまで聞きたくないよ」

それもそうだと思い、リナも笑った。