「しかしまぁ、中学の教員は何かと大変でしょう?最近は、何かと気を遣うことも多いようで」

青山に尋ねられ、

「大変は大変ですが、昔からの夢でしたし、やり甲斐を感じています。あ!それに公務員なので、結婚してからも安定した暮らしを送れるかと思いますし…」

そう言うと、青山一家は少し笑った。

「あなたがもし、私学の先生だったとしても、歓迎していたわよ」

陽子が微笑んで言う。

園田は、余計なアピールをしたかな…と思いつつも、リナの両親が気さくな人たちで良かったと心から思う。

そろそろ、本題に入らねば。

「リナさんとは1年ほど、真剣な交際をさせていただき、先日私からプロポーズをしまして、了解をいただきました。未熟な私ではありますが、リナさんと協力し合って、温かい家庭を築いていきたいと思っています。どうか私たちの結婚をお許し下さい。お願いいたします」