そして、着いたのは屋上。


西野さんて意外とベタなのね・・・


そんなことを思いながら、あたしはそろりと顔を出した。


見ると、陽平と西野さんが向かい合っている。




「んで、用って?」



陽平はやる気なしの顔。


あれだと告白って分かってないな・・・


どんだけ鈍感?



「あ、あの・・・」



西野さんは恥じらいながら口を開いた。




「あたし、紺野くんが好きです。
付き合ってください・・・!」



(言ったーー!)



陽平の反応は・・・。




「ごめん」




・・・・・へ?





「大事な奴がいるから・・・
付き合えない。」




大事な



奴?




「そ・・・っか」



「ごめん・・・」



「ううんっ、いいの。
ありがとう、聞いてくれて」



「・・・ん」