“じゃあな”





陽平の声が




遠のいていく。





ほら




やっぱり恋なんて辛いだけ。





傷つかない恋なんて無い。





だからこれで





間違ってなかったはず




きっとこんなに




辛い思いはしないはず。





きっとまた





戻れるはず――。