ヴァンパイアに魅せられて〜絆〜

「や、やめろ」


リュークが私をかばう手に力を入れる。


「・・・ただの契約者ってだけではないらしいな」


楽しそうに言う頭をリュークは睨みつける。


「どこまで歩かせるつもりだ」


再び歩き出した頭にそう投げかける。


もうかれこれ1時間ほど歩いている。


本来の道から真横にそれて脇道に入ったことだけはわかる。


木が入り組んだ林を右に左に歩き、現在の位置関係が全く把握できない。