王妃様は私を通して聖女としてのブリジット様の情報を知りたいのだと、私はようやく理解した。それならと思い出そうとするが、あいにくフィル様やアイザック様と会話したしたことと、頬に口付けされたことしか思い出せない。
嘘をつくわけにもいかないので、仕方ないので正直に話すことにした。
「ブリジット様はフィルレス様と認定試験の打ち合わせがあったようで、私にお声がけくださいました」
「そう! さすがブリジットね。どんな者にも平等に接することができるのだわ」
治癒室でブリジット様に呼び出されたことを思い返したが、他の人たちには分け隔てなく接しているのかもしれない。だから私はありままを伝えることに専念する。
「ですが、フィルレス様にすぐに声をかけられ、それ以上お話しすることは叶いませんでした。その、書類を渡した際にフィルレス様が私に愛情表現をされまして、いたたまれなくなり部屋を後にしたのです」
「どういうこと? はっきりとおっしゃい」
「はい、フィルレス様が私の頬へ口付けをされまして、場の空気が固まりましたのでおいとましてきました」
「なんですって!? どうしてそうなるのよ!!」
そう言われても、あの時はまさかそうくると思っていなくて、フィル様を止められなかったのだ。
嘘をつくわけにもいかないので、仕方ないので正直に話すことにした。
「ブリジット様はフィルレス様と認定試験の打ち合わせがあったようで、私にお声がけくださいました」
「そう! さすがブリジットね。どんな者にも平等に接することができるのだわ」
治癒室でブリジット様に呼び出されたことを思い返したが、他の人たちには分け隔てなく接しているのかもしれない。だから私はありままを伝えることに専念する。
「ですが、フィルレス様にすぐに声をかけられ、それ以上お話しすることは叶いませんでした。その、書類を渡した際にフィルレス様が私に愛情表現をされまして、いたたまれなくなり部屋を後にしたのです」
「どういうこと? はっきりとおっしゃい」
「はい、フィルレス様が私の頬へ口付けをされまして、場の空気が固まりましたのでおいとましてきました」
「なんですって!? どうしてそうなるのよ!!」
そう言われても、あの時はまさかそうくると思っていなくて、フィル様を止められなかったのだ。



