「それでは合格か否かの判定は、最後にまとめて発表するということでいかがでしょうか? それほど余裕であれば都度聞くだけ時間の無駄です」
「うむ、それもそうだな……では聖女ブリジットの判定結果は最終試験終了日にまとめて発表するものとする。それで進めるように」

 こうしていつもの質問を最後に、国議は終わった。

 ラティがどうやって合格したかも知らないのに、よくあんな約束ができるものだ。本当に相手が浅慮で助かる。

 そうして僕は、ラティのいる治癒室へと足早で向かった。