婚約破棄された王太子を慰めたら、業務命令のふりした溺愛が始まりました。2

《……そうか。ならば主人に従おう》
《うははっ! さすが主人だな! 容赦なくて笑えるぞ!》
『フェンリルはもうラティの影に戻っていいよ。ここからユニコーンと仕事の話をするから』

 そうして犯人が聖女たちであることや、毒の注入方法を聞き出し、僕がいいというまでそのまま過ごすように伝えユニコーンを解放した。



 国議で驚いたラティもかわいかったと余韻を噛みしめる。

 いつも穏やかな微笑みを浮かべているラティが、僕の手によって表情を崩すのが好きでたまらない。このベッドの準備だって、そんなラティが見たくて手配したものだった。