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 ヒューデント王国の国王となった僕は、ようやく最愛の女性を妻に迎えることができた。

 結婚式はまだ先だけれど、婚姻宣誓書にラティのサインをもらう計画は思い通りに進んだ。

 彼女をほしいと思ってから意外と時間がかかってしまったが、僕の腕の中で穏やかに寝息を立てる妻がかわいくて愛しくてたまらない。

 昨日から何度もラティを貪ったのに、このままでは眠っている妻に襲いかかってしまいそうだ。

 さすがに少し寝かせてあげたいし、気を逸らすためにもこれまでのことを振り返ってみようと思う。