「私は……」
「うん、ラティの正直な気持ちを聞かせて?」
「私も……フィル様と触れ合いたい、です」
フィル様の青い瞳が細められ、ニヤリと口角を上げる。真っ黒なオーラを全開にして私の願望を明らかにしようと、フィル様は追い討ちをかけてきた。
「触れ合うって? どんな風に?」
「あの、まずは……抱きしめてほしいです」
「ふうん。じゃあ、ラティがこっちに来て」
フィル様に言われるがまま、執務机の向こうへと私は移動した。ゆったりと椅子にかけるフィル様の前に立つと、手を引かれてバランスを崩しフィル様の膝の上に座ってしまう。
爽やかな石鹸の香りに包まれて、フィル様に抱きしめられているのだと遅れて理解した。
「次は? どうしてほしい?」
耳元で囁くフィル様の声に敏感に反応してしまい、わずかに身体が震える。散々刻みつけられたフィル様の愛は、確実に私の身体に変化をもたらしていた。
「……フィル様っ」
「そんなにほしそうな顔したら、我慢できなくなる」
「でも、ダメです。この後は、戴冠式があるか——」
私の声は噛みつくような口づけに飲み込まれ、フィル様の激しい愛に絡め取られる。
「うん、ラティの正直な気持ちを聞かせて?」
「私も……フィル様と触れ合いたい、です」
フィル様の青い瞳が細められ、ニヤリと口角を上げる。真っ黒なオーラを全開にして私の願望を明らかにしようと、フィル様は追い討ちをかけてきた。
「触れ合うって? どんな風に?」
「あの、まずは……抱きしめてほしいです」
「ふうん。じゃあ、ラティがこっちに来て」
フィル様に言われるがまま、執務机の向こうへと私は移動した。ゆったりと椅子にかけるフィル様の前に立つと、手を引かれてバランスを崩しフィル様の膝の上に座ってしまう。
爽やかな石鹸の香りに包まれて、フィル様に抱きしめられているのだと遅れて理解した。
「次は? どうしてほしい?」
耳元で囁くフィル様の声に敏感に反応してしまい、わずかに身体が震える。散々刻みつけられたフィル様の愛は、確実に私の身体に変化をもたらしていた。
「……フィル様っ」
「そんなにほしそうな顔したら、我慢できなくなる」
「でも、ダメです。この後は、戴冠式があるか——」
私の声は噛みつくような口づけに飲み込まれ、フィル様の激しい愛に絡め取られる。



