「我々が治癒室を利用した際にラティシア・カールセンが治療を担当したのですが、いずれも適当な治療ばかりで怪我が治りきっていなかったのです! そんな杜撰な治療をする人間がフィルレス殿下の婚約者でいることは許せません!!」
「私も同じです! 屋敷に戻ってから気が付いたのですが完治しておらず、再度出向いたら治療し直した後に全裸になれと言われたのです! しかもふたりがかりでチェックすると言い出し、恥をかかされました!」
「フィルレス殿下、あの女は殿下の婚約者であることを盾にして、好き勝手にやっています!」
「そんな女が殿下の婚約者とは認められません! 今すぐお考え直しください!」
口々に治癒室での出来事を話しはじめる貴族たちが、うるさくてかなわない。こらえきれずに右手をあげて言葉を制した。
「もういい。そこまでだ」
「ですが——」
「黙れと言ったのが聞こえなかったか?」
僕の軽蔑を込めた視線と怒りをはらんだ声に気が付いたのか、やっと静かになった。パラパラと机に置かれた書類をめくってみるが、どれもこれも明確な証拠はなく言いがかりばかりだ。
「私も同じです! 屋敷に戻ってから気が付いたのですが完治しておらず、再度出向いたら治療し直した後に全裸になれと言われたのです! しかもふたりがかりでチェックすると言い出し、恥をかかされました!」
「フィルレス殿下、あの女は殿下の婚約者であることを盾にして、好き勝手にやっています!」
「そんな女が殿下の婚約者とは認められません! 今すぐお考え直しください!」
口々に治癒室での出来事を話しはじめる貴族たちが、うるさくてかなわない。こらえきれずに右手をあげて言葉を制した。
「もういい。そこまでだ」
「ですが——」
「黙れと言ったのが聞こえなかったか?」
僕の軽蔑を込めた視線と怒りをはらんだ声に気が付いたのか、やっと静かになった。パラパラと机に置かれた書類をめくってみるが、どれもこれも明確な証拠はなく言いがかりばかりだ。



