「ラティ、ありがとう。もういいよ」
背後からフィル様に抱きしめられて、抵抗していた力が緩む。私の手が外れて王妃様が言葉を続けようとしたが、フィル様がそれを阻んだ。
王妃様の眼前に突き出されたフィル様の右手で炎が揺れている。今にも王妃様の顔を焦しそうな紅蓮の炎に、さすがの王妃様も口を閉ざした。
「黙れ。ラティの腕を離せ。どちらか選ばないなら、今すぐその醜い顔を焼く」
「……こ、殺さないで! 国に帰るから……! この国から出ていくから、殺さないで!」
「そう。じゃあ、明日には出ていってね。明後日までいた場合は……わかるよね?」
王妃様は真っ青な顔で頷く。
侍女たちに荷物をまとめるよう指示を出し、翌日にはヒューデント王国から姿を消した。
背後からフィル様に抱きしめられて、抵抗していた力が緩む。私の手が外れて王妃様が言葉を続けようとしたが、フィル様がそれを阻んだ。
王妃様の眼前に突き出されたフィル様の右手で炎が揺れている。今にも王妃様の顔を焦しそうな紅蓮の炎に、さすがの王妃様も口を閉ざした。
「黙れ。ラティの腕を離せ。どちらか選ばないなら、今すぐその醜い顔を焼く」
「……こ、殺さないで! 国に帰るから……! この国から出ていくから、殺さないで!」
「そう。じゃあ、明日には出ていってね。明後日までいた場合は……わかるよね?」
王妃様は真っ青な顔で頷く。
侍女たちに荷物をまとめるよう指示を出し、翌日にはヒューデント王国から姿を消した。



