フィル様の無情な声に王妃様がビクッと肩を震わせた。
「このまま王妃を続けて僕に首を切られるか、国に帰っておとなしく蟄居するか好きな方を選んでください」
「そ、そんなの、どっちも嫌よ! わたくしはこの国の王妃なのよ!? あの毒だって用意したのはあの人なのに! これもお前みたいな化け物を産んだからこんな目に……! お前のような化け物など、産まなければよ——」
「王妃様!!」
思わず叫んで、気がついたら王妃様の口を塞いでいた。
その言葉をフィル様に聞かせたくない。
王妃様から放たれる『産まなければよかった』なんて言葉を、絶対にフィル様に聞かせたくない。これ以上、私の大切な人を傷つけてほしくなかった。
「お願いですから、それ以上言わないでください」
「ふごっ! ふがふがっ!」
不敬だとはわかっているけれど他の方法が思いつかなくて、王妃様にギリギリと両腕を掴まれても必死に抵抗する。
「このまま王妃を続けて僕に首を切られるか、国に帰っておとなしく蟄居するか好きな方を選んでください」
「そ、そんなの、どっちも嫌よ! わたくしはこの国の王妃なのよ!? あの毒だって用意したのはあの人なのに! これもお前みたいな化け物を産んだからこんな目に……! お前のような化け物など、産まなければよ——」
「王妃様!!」
思わず叫んで、気がついたら王妃様の口を塞いでいた。
その言葉をフィル様に聞かせたくない。
王妃様から放たれる『産まなければよかった』なんて言葉を、絶対にフィル様に聞かせたくない。これ以上、私の大切な人を傷つけてほしくなかった。
「お願いですから、それ以上言わないでください」
「ふごっ! ふがふがっ!」
不敬だとはわかっているけれど他の方法が思いつかなくて、王妃様にギリギリと両腕を掴まれても必死に抵抗する。