〇翌朝。学校に登校する潤が家を出ると、駅では葉澄が待っていた。
 マスクをつけて顔を隠しているものの、スタイル抜群の葉澄は立っているだけでさまになり、目立っている。

潤「御門くん⁉」
葉澄「おはよう、佐々木さん」
葉澄「迎えに来ちゃった」

 にこにこの葉澄。

潤「そんな、わざわざ悪いよ」
葉澄「一分でも早く潤に会いたかったから」

 マスクを下げて、照れ顔を見せる葉澄。
 うっ……と何も言えなくなってしまう潤。


〇登校中。学校周辺まで一緒に来た潤と葉澄。

潤「御門くん、そろそろ学校だし、手……」

 繋いでいる手を離そうとする潤。
 しかし、かえって葉澄はぎゅっと手を握る。

葉澄「だめ。潤を他の男にとられないように、俺のだってアピールしたい」
潤「と、とられないよ⁉ わたしなんか……」

 慌てる潤。
 手を繋いで登校する二人は校内で注目の的。