しばらく歩いてはみたものの、ずっと何もない道。
あっという間に暗くなってきた。
「どうしよう……。暗いし、戻るには遠いよね」
「うーん。今日はこれを……」
宮野くんが出したのはふたり用のテントをひとつ。
テントの中に宮野くんはそそくさと入っていく。
私も自分のタブレットを出して、テントを出そうとしていると「おいで!」って。
「この中に?」
思わず聞き返してしまった。
こんな狭い空間にふたりきり?
どうしよう。
「俺と一緒に寝るの、嫌だ?」
嫌なわけない。ないけど……。
考えて、じっとしていたら宮野くんがもうひとつのテントを出した。
「嫌だよね? 小松さんはそっちで寝な?」
「……」
あれ? ちょっと怒ってるのかな?
目を合わせてくれない。
「じゃ、また明日」って、その言い方もそっけない感じで。
「うん、おやすみなさい」
冷たくされた気がして、しょんぼりしながら準備してくれたテントに入った。
あっという間に暗くなってきた。
「どうしよう……。暗いし、戻るには遠いよね」
「うーん。今日はこれを……」
宮野くんが出したのはふたり用のテントをひとつ。
テントの中に宮野くんはそそくさと入っていく。
私も自分のタブレットを出して、テントを出そうとしていると「おいで!」って。
「この中に?」
思わず聞き返してしまった。
こんな狭い空間にふたりきり?
どうしよう。
「俺と一緒に寝るの、嫌だ?」
嫌なわけない。ないけど……。
考えて、じっとしていたら宮野くんがもうひとつのテントを出した。
「嫌だよね? 小松さんはそっちで寝な?」
「……」
あれ? ちょっと怒ってるのかな?
目を合わせてくれない。
「じゃ、また明日」って、その言い方もそっけない感じで。
「うん、おやすみなさい」
冷たくされた気がして、しょんぼりしながら準備してくれたテントに入った。