「さっむ〜!」 白い息を切らし俺は、ジャケットも脱がずにストーブに足先を向ける。 こんなに寒い日はどんなに足カイロを貼ったところで、数時間しかもたない。 いつもならたいしたことのない夕方。 俺は約束をすっぽかされたらしく、待ち合わせ場所に何時間も北風の吹く中待っていたんだ。 電話をかけても繋がらない。 メールの返信さえないという、完全シカト。 いや、いいんだけどさ別に。 もう終わってるって思ってたし。