僕は昇降口につくと何やら騒がしかった。
もしかしたらあやの先輩がいるかもしれない!
そう思って僕は走った。
たくさんの人を掻き分けて僕は前に出て叫ぶ。
「あやの先輩!」
そこで僕が目にしたのは……あやの先輩じゃなかった。
「いたいた!君が"優星"くん、だよね?」
僕の名前をニコッと笑いながら言ったのはあの時あやの先輩と一緒にいた堀北栄知だった。