そう言うとあやの先輩は少し屈んで、僕と目が合うように見上げていた。
「優星…私と連絡先交換しませんか?」
ニコッとまた笑うあやの先輩……。
僕は──
「はいっ」
──僕は幸せだ。
あの時…死ななくてよかった……っ。
僕は心の底からそう思った。

「ご無沙汰してます、綾野様」
「やだな〜、様なんていらないですよー!」
と楽しそうに会話する2人。
本当、いつの間に仲良くなったんだ?
「お食事にご招待して頂けるなんてとても嬉しいです」
「いいえ〜!たくさん食べて体力つけてくださいね!」
「ありがとうございます」
そして3人で一緒に食事をした。
他愛のない話をしたりしながら食べる食事はとても美味しかった。