このままじゃ私は……私はっ!!
後悔と自分の無力さで死んでしまいそうだ。
頼むから…もう一度私にチャンスをくれ…幸希!!
私はそう祈った。
でもそのためには私はやらなければならないことがある。
『幸希先輩を自分の物のように扱う。そして母親にまで暴力暴言の数々。クラスでもいじめられているんですよ?本当に知らないんですか?…誕生日の日でさえも暴力をふるわれたのでしょう。…痣がありました。その事を聞いてもはぐらかされてしまいましたけど。…先輩はそれでも僕に必死に笑ってくれていました…お願いですから……幸希先輩をちゃんと見てあげてください!お願いします……。幸希先輩はあの時…死のうとしていた僕を助けてくれた大切な恩人です。幸せな希望ならちゃんと貴方も幸希先輩も幸せになってください…』
妻とそのクラスメイトについてどうにかしなければならない。
私は怒りに震えた。
妻でもあろうものが自分の娘に暴力暴言など…あってはならないことをしたのだ。
ましてやクラスメイトにも。
そしてふっと思ったのだ。