ここで優星…君に出会ったな。
『はい、幸希先輩が僕を変えてくれたんです。だからもう僕は前を向いて生きることができます!ありがとうございます、幸希先輩』
優星はもう大丈夫。
でももしあの時、優星が今でも死にたいって言ったらどうしてたのかな?
生きろって言ったのかな?
それとも…一緒に死のうって言ったのかな?
わからないな。
でもほんの少しだけ…君と一緒に死ねたらって考えてしまったの。
君となら私は怖くない。
…そう思えたんだよ。
私はギュッと手を握る。
「ごめんね、優星」
私は君に生きろなんてことを言ったけど私は…生きることを諦めるの。
それを君は許してくれるのかな?
「弱い私を…許して」
私は橋の上に立ち、勢いよくジャンプをして…飛び降りた。
「…さよなら」

優星…君のことが好きだったよ。
本当に……。
だから…君に手紙を残すよ。
私からの最初で最後の君に宛てる手紙だよ。
その手紙に私のことを書くから。
だから……君は生きて。
そして幸せになって。
それが私の…願い……だから。