そんな人気のある2人がなんで僕の服を?
誰が依頼したのかな?
パッと思い浮かんだのは2人。
1人目はやっぱり当然幸希先輩。
そして2人目は英知。
なんか英知は余裕そうなオーラがあるんだよな。
だからなんか依頼しそうな感じもするし…。
でもなんでわざわざ?
よくわからないな。
僕の誕生日が近いことを知ってるのかな?
でも僕教えてないし…。
そう思ったが金持ちの英知達なら調べれば出てくるかと思い僕は考えるのをやめた。
「幸希との時間には間に合うから」
「あ、はい」
幸希先輩と会うことを2人はどう思ってるのかな?
きっと2人も幸希先輩のことを…。
「あ…」
「幸希を傷つけるなよ」
僕が言うよりも先に琳斗が話し出した。
「え……それはどういう」
「この服は幸希からの依頼なんだよ。あいつが誰かのために服を贈ることなんてなかった。初めて依頼されたよ」
ふっと笑う琳斗に美琴はうんうんと何度も頷いていた。