怖くて彼を見ることが出来ない。 故郷から遠く離れたこの場所で、私をそう呼ぶのは彼しかいないだろうから。 ……歓迎会の日に、城内君にコテンパンにされた彼しか。 そして彼は、ガリ子の連れにコテンパンにされたことに腹を立てているのだろう。 俯く私に近付きながら、彼は低い声で言う。 「今日はあいつ、いねぇのかよ」 ほら、やっぱり城内君のことを気にしている。 「神木の知り合いっつーから誰かと思ったが…… お前、なんで城内淳と付き合ってんだ!?」