城内君が強いことは分かっていたけど、まさか空手の全国大会だなんて!!
だけど城内君と大勢じゃ、いくら城内君が強くても無理があるだろう。
だから私はすぐに警察を呼ぶし……
「私も、出来る限りのことをするから!」
そう言って、道にオフィスの外に落ちていた、モップを持つ。
私はビビリで弱いけど、少しでも城内君を守りたいと思った。
そんな私を、城内君は心配そうに見る。
「矢田さんは陰に隠れていてください。
それでまずかったら、警察を呼んでください」
「それでも、警察が到着する間までに、城内君がやられてしまったら……
死んでしまったら……」
死ぬと言った瞬間、涙が溢れた。
それを城内君に見られないように拭う。



