私は続けていた。 「みんなが城内君みたいなちゃんとした男性だったら、私ももっと人生楽しめたのかなぁ」 「……え?」 城内君が怪訝な顔で聞き返す。 「城内君は優しいし、真面目だし……」 「そんなことないですよ」 城内君は私の重い気分を軽くするように笑う。 「でも、矢田さんからそう褒めてもらえると嬉しいな」 ……そう。 出来ることならあの嫌な高校時代、城内君みたいな人たちと過ごしたかった。 そうすれば、私の人生も違っただろう。