歩いていると、


「淳、おはよう!」


これまた爽やかな守山さんが声をかけてくる。

城内君は人気者だとつくづく思う。

守山さんの職場は隣のフロアで、橘さんの一つ上の先輩だ。

プロジェクトが一緒になって、この前初めて会った。

私にとっては二つ年上の先輩で、この職場にふさわしい爽やかな先輩だ。

もちろん頭もキレて、出来る雰囲気満載だった。



城内君にとっては三つ上の先輩なのに、


「おー、智樹」


なんと、城内君は守山さんを思いっきり名前で呼び捨てた。

だから私は面食らってしまう。