城内君は一体何を言ったんだろう。 そして、どうしてそんなに強いんだろう。 それにきっと、私に幻滅しているだろう。 しばらく忘れていたのに、あの悪夢が頭の中を過ぎる。 気付いたら、俯いて震えていた。 そんな愚かで惨めな私に、城内君はそっと告げる。 「辛かったんですね。 矢田さんは怖いのに、僕を守ってくれようとしました」 「でも、城内君は強かったね」 平静を装うのに、その声は酷く震えていた。 声だけではなく、全身の震えが止まらない。