そう、あの時は辛かったけど、あれは過去の話。 そう言い聞かせても、高校時代の出来事はトラウマのように残っている。 「矢田さん……」 城内君は心配そうに私を見た。 闇に照らされる城内君は、なんだかかっこいい。 気にしないようにしていたけど、城内君って実はイケメンの部類に入ると思う。 不覚にもドキッとしてしまった。 「辛かったりしたら、いつでも言ってくださいね。 僕は何も出来ないかもしれませんが」 「ありがとう」 笑顔で返す。 もうきっと、城内君には弱い姿を見せないから。