私の手を引きながら、城内君は爽やかな笑顔で笑う。 「今日は智樹や橘をぎゃふんと言わせてやりましょう」 城内君にそう言われると、私も頑張れそうな気がした。 例え春田さんに馬鹿にされても。 そして、これ以上好きになっても辛いと分かっているのに、ますます好きになってしまう。