「橘、裸の付き合いは俺だけにしておけ。 今度また温泉行こ?」 城内君の意味不明な言葉に、マイナスイオンいっぱいの橘さん。 「嫌だよ。だって温泉に行くと、城内は泳ぐんだもん」 城内君……温泉で泳ぐんだ。 また笑ってしまうと、 「矢田さんの前でそんなこと言うなよ」 彼は不服そうに言い、私の腕を引いた。 急に触れられて、腕が焼けそうに熱い。 そして心臓も止まりそうにドキドキと音を立てる。 無理だと分かっていても、城内君が好きでたまらないと思う。