ー里緒ー 夏みたいな日差しが照りつけるなか、グラウンドに集まった従業員。 今日は男性社員たちが待ちに待ったソフトボール大会だ。 当然のことながら、私は嫌で嫌で仕方がない。 それでも、休み時間に城内君が教えてくれることが嬉しかった。 この時間ももうなくなるのかと思うと寂しい。 そして、城内君が私に教えてくれるのは正義感からであって、城内君には女性がいる、その事実に胸が痛んだ。