すると、困ったように言う。 「せっかく落ち着いたんだから、そんなこと言わないでください」 そして、落ちていたバットを拾い上げる。 「戻りましょうか。 休憩時間も終わりです」 城内君は自分の休憩時間を割いてまで、私に付き合ってくれた。 私は城内君に迷惑をかけてばかりだ。 城内君は彼氏でもなんでもないし、これ以上振り回してはいけないと思ってしまった。