橘さんは、私の一つ上の先輩だ。 穏やかでかっこよくて仕事も出来る先輩。 密かにファンクラブみたいなのもあったりするほどだ。 そして、例に漏れず、私を安心させるタイプの男性だ。 城内君は一瞬戸惑った顔をした。 そして告げる。 「地元が同じで……」 そっか。城内君に橘さんなんて、どんな天国の世界だろう。 きっと、二人してのほほーんと過ごしていたんだろうな。 そんな世界で過ごしたかった。 いや、実際今はそんな世界で過ごしている。 あの時負けずに勉強を頑張ったからだと、自分を褒めてあげたい。