「あのね？私が中学生くらいの時、お兄ちゃん暴走族、しかも楓鈴に入ってたことがあってね？」

「そう、それで実は俺たち、『浅比奈グループ』の大財閥のものなんだ」


『えっっ！』

「あのね、いつ話そうかずっと迷ってたの」

楓鈴メンバーの息を飲む音が聞こえた

私は一呼吸置いて全てを話すことにした


─❊─❊─❊─❊─❊

「これは今から１０年前の私が５歳の時の話しね」

この時はまだ屋敷というとてつもない家に住んでた頃の話

┄┄「お嬢様、ダメですよ。また抜け出してー。旦那様と奥さまに怒られるのは私なんですから」

「ねぇ、ばあや。外ってどうなってるの？」

私は５歳くらいの時、まだメイドさんの人達と暮らしてて、あまり私は外に出して貰えなかった

「姫華お嬢様、外はとても危なくて危険がいっぱいなんですよ？それに、お嬢様は身体が弱いのです、だからもう少し大きくなった時に、いいえ、初等部上がる頃にはお外へ出られますから」

お兄様ばかり外に出られて羨ましい


私がばあやと外を眺めていると学校帰りのお兄様と運転手の人が見えた