「おまたせー、俺を呼んだってことは助けて欲しいのか?」


「そうなんだよね、お兄ちゃんのところは大丈夫そうだけど私たちの学校、それも1年の学年全部荒れ果てた姿になってたんだ」

「はぁ?それまじか」

私は今朝の教室の風景を兄に見せると

「うわ、ひでーなこれ。教科書まで切り刻まれてるのかよ」

「そのバラバラになってる教科書私のだよ。学校に余ってた教科書借りてるけどね」

兄は私の頭をよしよしと撫でる

その手つきが優しくてまた泣きそうになった

「豪さん…Streamって暴走族知ってますか?」

「Stream?俺、昔解散させたけど?」

「そうなの?お兄ちゃん」


俯いてた顔を上げてまた大声出しちゃったよ


「それがまた復活してココ最近また暴れ回ってるみたいなんです」

「はぁ、まじかよ。俺らん時は倉庫まで荒らされてたからこれはまだ少しマシだけど」


「そういえば昔、一度だけ荒らされてた倉庫見た事あるよ?」


あの時の倉庫ったらもう酷すぎて忘れられないよ