男子校のお姫様は総長に甘く迫られました

「あ、先生」

私たちが騒いでる間にいつの間にか教室に入ってきた先生

その手には出席簿と筆箱が握られていた


「……誰だ?こんなことしたやつは」

教室が荒れ果てた姿になってれば誰でも怒るよね


「俺たちじゃない。Streamって族の舩川だ」

「はぁ?あいつって楓月高校退学になったやつじゃねえか」

『えっ!』

またこれは驚きの言葉だ


「まぁ、これは俺たちで直すしかないな。ガラスは…新聞とかあとで持ってくるわ」


「先生…」


私は勇気をだして先生の元へ切り刻まれた教科書を見せると


「うわっ、ひでーやつだな。これは直らねえから、学校の使って?」


「うん」


秦田先生は窓際に置いてある棚から道徳の教科書を取り出し、私の元へ

「久留米、鍵付きロッカーに入れとけ?」

「うん」

私はポケットから鍵を取り出して、ロッカーに体操着などを詰めた