男子校のお姫様は総長に甘く迫られました

「鮎川くん、そういえば今日はバイクじゃないんだね」


「あ?あー、たまには歩こうと思って」


「そっか!」


ちらっと見えた右腕にはキズがあった


でも気付かないふりをした


「姫華、の話したいことってなんだ?」


「……それは放課後、楓鈴についてからね?」


「ははっ、わかった」




「あー、鮎川〜、姫ちゃんと登校ずりぃ!」


「方向一緒なんだからしょうがねぇだろ」

「羨ましいわ〜」


島崎くんたちは唇をとがらせてるけど

こればかりは仕方がないよ