男子校のお姫様は総長に甘く迫られました

私が一人っ子だからというのもあるからだろう


今は親の代わりに兄が私の面倒を見てくれている

私はそれが普通だったから、過保護が嫌いという訳では無い

私は記憶にはないけど、小さい頃から兄弟が欲しいとねだったことがあるみたい


その数ヶ月後に今の兄ができたということです

私が小学3年生で、兄は中学三年生だった頃かな

お母さんもずっと兼ねて交際してた人がいて、半年前に結婚したばかりだ


「ひめー?どこ行きたい?」

「んとね、渋谷に行きたいな」


楓月高校から渋谷はさほど遠くはないから、車でも徒歩でも行けるくらい近い


「わかった!」


兄は車を渋谷まで走らせると、数え切れないくらいの人で溢れかえっていた