男子校のお姫様は総長に甘く迫られました

「うん、道の途中に街路樹があることも覚えてたよ。じゃあまたね。あ、明日は学校にいるから探してね。じゃーね!」

家の中に入らず、向陽くんを見ていると来た道を戻っていくのが見えた

あ、逆方向だったのか

昔は隣合わせだったのにね


「ただいまー!」

「姫ちゃん〜、おかえりーーー!!」


あ、そっか。莉緒ちゃん泊まりに来てるんだった

「だから、莉緒ちゃんくるしいって、」

「ごめんね〜」

わざとだな


「あれ?このぬいぐるみどうしたの?友達と遊んできたの?」

私はさっきの出来事を全て莉緒ちゃんに話した


幼なじみがいることは伝えてあったから、再会したことすごく喜んでくれた


兄はまだ仕事中らしい