「実は…」

豪さんは中学ん時に、思い悩んでいた俺を、暗闇のどん底にいた俺を助けてくれた人で

そんな豪さんに隠し事なんてできる訳もなく、俺は洗いざらい全て話した


「そっか〜、虎汰郎は中学ん時、絶え間なく彼女出来てたのにね、でも、彼女がいてもずっと想い続けてる女の子がいたなんてー、初めて知ったよ。俺」

まぁ、豪さんにはその事だけ隠してたからな

「ねぇ、そういえば楓月高校って楽しい?俺らん時はもう暴れまくりだったからさー」


「懐かしいっすね。窓ガラス割っちゃった話とか好きっすよ」


「何、覚えてんの?」


豪さんはメガネの奥で豪快に笑ってる


「そうだ、写真ここにあったはず」

俺はクローゼットを漁ると、見つけたアルバム