「ねぇ、虎汰郎…その子の写真とかないの?」

「しゃ、しん…あー、家に行けばあるかもな」

そっか、写真。なんでそこまで思いつかなかったんだろうな

「そっか〜、いつか見せてよ?虎汰郎の想い続けてる女の子!」

「わかった!」


「やっほー!元気?」

『!!!?』


「お、お久しぶりです。谷口さん」

「あ、翔流呼んできます」

谷口さんは俺らの先代の『楓鈴』のリーダーで、楓鈴を創った人で俺らが一番尊敬してる人


「虎汰郎…なんか悩み事か?」

「なんで分かるんすか」


「虎汰郎って悩むとソファにうなだれるよね。本当に変わってないなー」


谷口 豪さんは顎に手を置いて、考えるような仕草をする