「なぁ、颯人…」

「なーにー?」

ここは『楓鈴』という族がたむろしてる倉庫です

まァ、必要なものは揃ってるし、なにかと暮らしやすい

でも、俺たちはバイクは持ってても悪い行動は一切しない。女には手をあげない

薬物や刃物はもってのほか

一般の人にケンカなんて吹っ掛けない

俺は『鮎川、虎汰郎』

みんなからは、『こた』と呼ばれています

で、俺が名前を呼んだのはこの集団じゃいちばんの頭のキレるやつで、名前は「望月 颯人」

このグループでは、指示だったりまぁ、情報交換とかの役割をする人

俺はリーダーで、危ない人がいたら助ける人になっている

俺は小さい頃から、想い続けてる女の子がいる


それは楓鈴のみんなも知ってること


でも、その子が今、どこにいるかわかんねぇんだ


俺は悩んでる時、ソファによく項垂れるらしい