「あれ?姫ちゃんじゃん!隣の人は?」

あ、この人確か


「望月くん?」

なぜここで同じクラスの人に出くわすのやら


あっ、

もしかしてこの近くにアジトらしき建物でもあるのかな


「正解〜、おふたりは?デート?」

私とは裏腹に明るい声が聞こえてきた


「隣は兄なんだよね」


私が正直に応えると、望月くんは


「え、ァ、彼氏かと思った。ごめんなさい」


すごく慌てた様子で謝った


「大丈夫だよ。よく間違われるし、慣れてるから」


私が望月くんと話してると、兄が突然私の手を引いた