男子校のお姫様は総長に甘く迫られました

「ひろむさんもすげーな、嫌な顔をすることなく、優芽美ちゃんと話してる」

「なんか、ひろむ嬉しそう」


というかいつ離してくれるんだろ?

まぁ、いいか

「姫華、ケーキあるんだ。食べるか?」

ケーキという言葉に反応して素早く虎汰郎くんの方を見る

「その反応、食べるんだな。分かった。幹部室に用意してある」


幹部のみんなと優芽美とひろむを幹部室に呼ぶ


「幹部室なんていつぶりよ?4年ぶりくらいだわ」

「私はあの日以来だ〜」

ひろむには後で久しぶりに総長専用ソファに座らせるとして、今は床で我慢してもらうことに


「姫華、ほら、いちごケーキだよー」

颯人くんが冷蔵庫から出したのはワンホールのいちごケーキだった

プレートには『姫ちゃん、誕生日おめでとう』と書かれていて、食べるのがすごくもったいない気がした