男子校のお姫様は総長に甘く迫られました

「俺らも帰るね?あとはおふたりでどうぞどうぞ」

あっという間に静かになった幹部室


「あ、の…えっと…喉乾いたから、冷蔵庫開けてもいい?」

そういえばファーストフード店で飲食してから一度も何も飲んでなかった


「姫華」

冷蔵庫を開けようと手を伸ばしたけど、鮎川くんに後ろから抱きしめられた


「姫華、俺言いたいことあるんだ。1回しか言わねえからよく聞いて欲しい」


「なーに?」

鮎川くんの方に向き直ると、真剣な目をしていた

「俺ずっと姫華のことが好きだったんだ。俺と付き合って欲しい」

「えっ、うそ」

「ほんとに」


「……。」

「ダメか?」

「ダメじゃないよ?告白だなんて思わなかったからびっくりしちゃった」


恥ずかしさから俯いたけど、鮎川くんに顎を抑えられた