「姫華〜〜〜〜!」

幹部室でずっとスマホを眺めてる優芽美は私を見てすぐ抱きついてきた

「優芽美、ごめんね?心配かけて」

「本当だよ。久しぶりに出かけられたと思ったら、攫われるんだもん。はぁ〜、このまま帰ってこなかったらどうしようかなとも思っちゃったよ」

優芽美を見ると気が抜けたのか、涙が止まらなかった

どのくらい2人で泣いたのかは分からないけど、時間は夜を迎えていた


「それで、Streamはどうしたの?」

「俺らで解散させた。向こうの総長の方ももう覚悟を決めてたらしい」


優芽美にはさっき起こったことを全て話した

私をさらったのはクラスメイトの2人だってことも含めて


そしたら

「はぁ?信じらんない。普通クラスメイトさらえるもんかね」


「私もびっくりした。暗闇から二人が入ってきたから『あっ!』って」


「でも〜、姫華が無事でいてくれたらそれでいいんだ。あ、姫華が買った買い物袋。ちゃんと私が持ってましたよ」


優芽美はソファから数時間前に買った有名ブランド店(誰でも気軽に買える安い店)の袋を私の目の前に置いた