3月が過ぎ4月。

高校3年生に進級した私。

隣の席は…と。

?!…と、東条朝都のと、隣ぃぃぃぃ?!

あの、暴走族で学校1のモテ男、そして危険な男。

終わった…


私は、浮かない顔で新しい階の教室に入る。


3ーC。

C組とは、ちょーっと危ない人達が居る教室のこと。

仕方がないちゃ、仕方がないけど。

よりによって…東条って。

朝からついてないわ。


そうこうしているうちに自分の席に着く。


「おっはよ!」

友達の公子(きみこ)。

「おはよ!きみちゃんも同クラなんだね!」

良かった〜ぁ。

内心ほっとした。


一瞬で、ザワメキが静まりかえったと思いきや誰かさんも教室に入ってきた。


「東条だ」

「東条くんだ❤️」

「ちょっと、静かに!」


みんな、東条をガン見。

それは、そうなりますよね…


と、私も見すぎて東条と目が合った。


ヤバ。



睨みつけられた?

目を逸らすも時既に遅し。


「おい。ちょっと来い」


公子とクラスメイトは、見守るだけ。

ちょっと、助けてよ!


私は、東条に手首を捕まれ教室から出た。



ついた場所。

お決まりの…屋上。

屋上って、入っちゃダメなんじゃ…

そう思っていたとき、東条が前を向きながら言う。

「許可は、取ってある」と。

え、今の心の声…聞こえてた?

ヾノ・ω・`)イヤイヤ私、口に出してないけど?!



屋上に続く階段を上がり屋上にたどり着いた。

屋上。


屋上の外は、青空が広がってほのかに風がふいている。


東条は、私に振り向く。

「なぁ」

「……」

東条が、私に優しくハグをした。

?!

「え」

「やっと、会えた」

「東条くん?」

「やっと、同クラで隣の席…最高」

「東条…くん?」


東条は、私から離れた。

「俺さ、お前のこと好きなんだ」

「え、ええええ!!なんで?」

「好きに理由なんかあるか?ねえよな」

「う、そぉー」

「嘘じゃねぇ。俺、生まれてこの歳嘘なんかついたことねぇわ」

「そー、なんだ」

「これから、よろしくな!同クラ、隣の席、そして……彼女として。行くぞ!教室」


私は再び東条に手首を捕まれ教室へと戻って行った。



この先…どうなちゃっちゃうのぉぉお?!



でも、何故か東条の後ろ姿見てたら…心が持ってかれそうになったのは…なんで。

私は、頬を赤らめた。


これから、始まる最初で最後の1年間。

悔いのないように過ごそ!

恋愛ハプニングが起きそうだけど(笑)