フユノサクラー真冬の夜、恋の桜が舞ったー

=ナカマ達、激論す①=



午後4時45分、雑食系グループの第2回討論会は7人全員出席の元、スタートとしていた…


マッキ:…ということで、これより2回目の討論会に入りましょう。前回は、より良い社会を作る一人一人が、バランス感覚を失わないこと、それと何しろ簡単に妥協しない上でも、柔軟な思考を持ち続けること…。この2点を引き出し、さあ、では具体的に中学生である私たちの目線では、実際に社会の一員として、皆が幸せな世の中を作り上げるには何をどうすればいいのか…、今日はこの切り口で議論してみたいと思います


ーここでマッキは右隣のりゅーじんに会釈したー


りゅーじん:そこで、今現在は13、4歳のガキがさ、社会生活を営んでいるメインステージとなると、これはもうどう考えてもこの中学での毎日の学校生活ってなるよな


ー一同、くんくんとうなずくー


***


りゅーじん:であれば、前回議論の結果導いた、何が大切だよって2点、今マッキが言ったバランス感覚、柔軟性…。これをベースに、学校生活を皆がどう過ごせば、将来、人が幸せに暮らせる社会を作り上げられる、そんなスキルを身につけられるかってことなんだけどさ…。ナナボシ先生のアドバイスも得て、実際に身の周りでの出来事を検証していって、いろんな問題点、改善点を掘り起こしていったらどうかってことなんでさ…。で、まずは取り上げる題材をな…


クズコ:じゃあ、私から提案する。私事で何ともなんだけど、先日の自宅が競売にかけられるって”情報”が学校に出回った時、私が家に帰っちゃった件…、これ、取り上げてみたらどう?何しろ、コトの解決には、ここの仲間6人が私を思って動いてくれたんだもん。学校側のアクションとも対峙して…。


ー皆はクズコにじっと視線を当てていたー