=真冬の夜、桜が舞った⑤=
待つことおよそ10分…
クズコとナツメロが揃って、校門脇に駆けてきた
「マッキ…、遅くなってゴメン。ちょうどトイレ掃除終えて、教室にカバン取りに戻ったナツメロもだったから」
「今日は悪いね、討論会前なのに…。でもさ、スマホはやっぱ欠かせないし。でも、二人には付き合ってもらうことまでさ」
「ううん、ショップに向かう間に、今日の概ねの流れを聞いてもらうつもりだしね。ラッセルたち男子には、私たちが着くまでにりゅーじんからね。だから、今日は公民館に着いてすぐ本題に入れるよ」
「さすがねー❣雑食グループの代表はー」
クズコが結構なマジ顔でそう言い放つと、マッキは”ううん”と言う感じで首を2、3度横に振って苦笑いだった
***
3人は早速、あるいて約20分の距離にある、ケータイショップへと向かった
「しかし、寒いねー。予報じゃ雪ってことだけど、これから降るのかな…?」
「でもさ、完全雪雲でしょ、空…」
ナツメロが真上を向いて指をさしながらそう言うと、他の2人も空を見上げた…
「…ひょっとして、今日の討論会終わって、外出たら白銀の世界かな?」
マッキのその言いっぷりが、どこか乙女ちっくなモードを醸していたのか、ナツメロとクズコは思わずクスッと吹き出していた
***
「…ということでさ、大体はそんな方向で2回目はね…」
「うん…。前回は漠然とその二つのキーワードに辿りついたけど、今日は具体的に”社会の中での私達”ってとこで考察していく流れね?」
「ナツメロ…、そこでの視点、常に幸せに生きられるより良い社会ってことだからさ、あなたが最初のグループ分けん時にイメージした素敵な恋ができる社会ってイメージからでいいからね…」
「うん、わかった。私はその頭でね(笑)」
「でさあ…、そのたたき台、今日は私たちの身の周りに起こったことを実際に取り上げてみようよ。要は、中学生の私たちの社会生活は学校ってことになるから、言ってみれば学校での出来事と直結だよね。そこでの問題定義まで持っていければってね。今日の討論では…」
ここでマッキは、クズコに視線を向けた
それは意識的に…
待つことおよそ10分…
クズコとナツメロが揃って、校門脇に駆けてきた
「マッキ…、遅くなってゴメン。ちょうどトイレ掃除終えて、教室にカバン取りに戻ったナツメロもだったから」
「今日は悪いね、討論会前なのに…。でもさ、スマホはやっぱ欠かせないし。でも、二人には付き合ってもらうことまでさ」
「ううん、ショップに向かう間に、今日の概ねの流れを聞いてもらうつもりだしね。ラッセルたち男子には、私たちが着くまでにりゅーじんからね。だから、今日は公民館に着いてすぐ本題に入れるよ」
「さすがねー❣雑食グループの代表はー」
クズコが結構なマジ顔でそう言い放つと、マッキは”ううん”と言う感じで首を2、3度横に振って苦笑いだった
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3人は早速、あるいて約20分の距離にある、ケータイショップへと向かった
「しかし、寒いねー。予報じゃ雪ってことだけど、これから降るのかな…?」
「でもさ、完全雪雲でしょ、空…」
ナツメロが真上を向いて指をさしながらそう言うと、他の2人も空を見上げた…
「…ひょっとして、今日の討論会終わって、外出たら白銀の世界かな?」
マッキのその言いっぷりが、どこか乙女ちっくなモードを醸していたのか、ナツメロとクズコは思わずクスッと吹き出していた
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「…ということでさ、大体はそんな方向で2回目はね…」
「うん…。前回は漠然とその二つのキーワードに辿りついたけど、今日は具体的に”社会の中での私達”ってとこで考察していく流れね?」
「ナツメロ…、そこでの視点、常に幸せに生きられるより良い社会ってことだからさ、あなたが最初のグループ分けん時にイメージした素敵な恋ができる社会ってイメージからでいいからね…」
「うん、わかった。私はその頭でね(笑)」
「でさあ…、そのたたき台、今日は私たちの身の周りに起こったことを実際に取り上げてみようよ。要は、中学生の私たちの社会生活は学校ってことになるから、言ってみれば学校での出来事と直結だよね。そこでの問題定義まで持っていければってね。今日の討論では…」
ここでマッキは、クズコに視線を向けた
それは意識的に…



