=知恵と友情と反発と②=



そして…、その日の朝、ナカマ達7人全員が集まった


彼ら彼女らの申し合わせは、こんな感じであった





ラッセル:そうか‥。クズコ、お前、学区外に転居するのか…。それで、時期も3月中が濃厚なんだな?


クズコ:うん…。今さらアンタ達に小細工して話ししても始まらないし、ぶっちゃけ、家の競売が落札決定後すぐに立ち退くと思う。…3月中旬から下旬だよね、結局…


ラッセル:わかった。なあ、マッキ…、ウチら雑食組の残り4回の討論会、それまでに押し込んでくれ


マッキ:ええ‥。そうするつもりよ、ラッセル


ラッセル:お前、いいな。こういう場でそんな即答、力強い。さすがリーダーだ(苦笑)


マッキ:あのさ…、私リーダーなんかじゃなく、ただの代表だよ


デスオ:いえいえ。リーダーシップは3グループでマッキがダントツですって。はは…


コンボイ:言えてる。それに、”サブ”りゅーじんとの息もぴったりだしな~


ーここでマッキは、ほんのりと顔が赤くなる。ちなみに、りゅーじんは表情変わらず…、であったー


***


ナツメロ:うん…、だからこそ、ヒラメンバーの私たちはできることで協力を惜しんじゃダメよね。…それで実際、クズコの転校にどう対処するかだけど…。要はさ、最後の報告発表会に”全員参加”をどうクリアさせるかってことよね?


りゅーじん:そういうことだわ。”それ”、この7人で何かいい知恵出してナナボシ先生に提案してさ、もう今のうちから対処を打っておこうや。そうすりゃ、この後4回の討論も集中できるし…


コンボイ:まあ、こういう場面じゃあ、まずデスオだな。おい、何かいいアイデアないか?


デスオ:あのですね…、いくら何でも急すぎですって。少し考える時間くださいよ


ー珍しくデスオが感情をあらわにしたので、クズコを除いた5人はクスクスとこぼれ笑いを漏らしていた。で、その後クズコがやや神妙な面持ちで口を開く…-